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りふぉんママです~

昨日のドタバタから1日たって・・・
まだ 庭に放置されているオリーブの木
だんだん 葉っぱに元気がなくなり、枯れていきます

こんなになる前に 何か できなかったのか
落ち着いた今、オリーブに申し訳なくて 悲しいです

18年前、この家を設計した設計士さんが
完成のお祝いに 大きな鉢に植えられたこのオリーブを贈ってくれました。
大きくなったので 庭に植え替え、
今は その鉢に カランコエが咲いています

18年の間には たくさん実をつけた年もあり
今年も 少ないながら 実がなり、収穫前だったので
かわいそうで、たまりません

横たわった木から パパがこれだけ 収穫しました
下のほうは とても 手が入らないけど
せめて 最後の実だけは・・・・・






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小さな瓶に これだけだけど
まだ 青くて 収穫には早いけど
でも 救ってあげたかった


昨日は 午前中の作業、設計士さんの点検、保険会社とのやり取りなど
バタバタしていて 庭に横たわるオリーブの木を
見守ってあげる時間も元気もなかったけど
今、庭を眺めながら 少し 泣いてます






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こうなる前に
支柱をするとか 剪定をもう少し まめにするとか
対策はできなかったのか・・・・
想定外の突風だったとはいえ、悔やまれます

枯れちゃったから
折れちゃったから
、と 使い捨てみたいにすることはできません

金額的には 壊れたフェンスの工事は
オリーブ一本の値段とは 桁が2個くらい違うかもしれません
でも オリーブの木の価値のほうが 桁10個くらい大きい


もう少し オリーブに例えて考えると
今の世の中が なんだか この倒れたオリーブに象徴されるような
恐ろしい気もするのです
目先の豊かさだけを追求し、投資し、
10年、50年、100年先のことを考えてない

日本人がノーベル賞を受賞し
ほとんどの人が どんな苦労をされたか、知らないにも関わらず
「日本人が受賞、凄いっ」と言ってるけど
それが、膨大な基礎研究の上に成り立っている偉業だということ
その基礎研究に 最近は予算がどんどん削られて
それが 防衛費になっていること
つまり、土台や土づくりをおろそかにし
葉っぱを増やすこと、実を早く大きくつけることばかりに
お金をかけ、それに多くの人が群がる
そんな構図になっていて 将来どうなるのか

癌の治療薬は 結果であって
その過程に どれほどの見えない基礎研究があったのか
オリーブの木の根っこ、土の中
見えない部分に 弱さがあって
暴風に耐えきれなかったことを思うと
社会の弱さの一面を見たようで 憂鬱になるのです


音楽家もそうだけど
日本が文化にかける予算はあまりにも低い
だから みな 経済的、環境を求めて 国外に出てしまう
日本人であっても 日本が育てたわけではない人が多くなります

また別の現象も起きていて
こちらは もっと深刻
若い人が 世界に出て行こうとしない
一度 出てしまうと 日本で仕事にありつけないから。
繋がりがない、伝手がない、就職できない
それを恐れて 出て行かないのです。

SNSで どこでも 誰とでもつながっているようで
結局は 架空の繋がりであって はかない、不確かなものでしかない

根っこのしっかりした、
たとえ 風が吹いて 葉っぱが全部落ちても
根っこだけは残っているような
そんな人間作りが できていないな~~と
今回のことで 改めて危機感を感じたのでした






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フェンスを取り替えて
庭が きれいに整うには 年内かかるでしょう
造園屋さんも 今は 倒木の撤去に奔走中
できれば フェンスよりも
梅の木や、他の木の選定、支柱など
生きているものを先に 手入れしてほしいけど
もう少し 先になりそうです
とても 急かすわけにいきませんからね


オリーブの木、ごめんね
18年間、ありがとう~
塩漬けにしたオリーブは 全部で 4瓶
大事に 保存して 大事に食べます







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