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るるぶりふぉんママです~~

スロベニアのリュブリャナから戻りました
日曜日も 大雨の予報に反して
時々、小雨が降る程度
傘を出すこともなく、レインコートのフード程度で済みました
我ながらの超晴女に驚きますわ

もちろん 雨も大事ですし
雨に濡れた風情も好きです
土砂降りでなければ・・・・・

さて・・・
私が パパの仕事の度に トリエステについてくるのは
須賀敦子さんのファンだから
そして ウンベルト・サバの街だからです

ウンベルト・サバ
トリエステで生まれ育ち、トリエステを題材にした多くの詩を残した詩人
須賀敦子さんは そのサバの詩を訳して 紹介した方です
当然、須賀敦子さんは トリエステを何度も訪ね
また ご主人となった ペッピーノさんとも知り合い
ウディネの教会で結婚式をあげ・・・・
つまり、トリエステは 須賀さんにとって 特別な街なのです
だからぁ~~~私にとっても特別
ファンなのですっ

もう 30年近く前に
「多分 好きだと思うよ」と
パパにもらったのが 須賀さんのエッセイ「ヴェネチアの宿」
その文章の美しさと繊細な描写にたちまち虜になってしまい
「ミラノ、霧の風景」を代表作とする須賀さんの本を買いあさり
読み漁り、部屋の本棚には ズラリ・・・・・
訳者としての執筆が多く、本格的に作家としてデビューしたのは
60歳の頃・・・・う~~~ん
今の私くらいですね
それから 惜しくも十数年で他界
その才能は高く評価され、今も多くのファンがいて
遺作が 時々 出版されたりしています

ま、ともかく
トリエステにきたら 須賀さんの本に出てくる場所を
一度はまわる私・・・・
だからといって 文章がうまくなるわけでもないんだけど~~






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サン・ニコロ通りの突き当りには サバの銅像






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そして これが サバの書店
前回に寄ったときは まだ 古い 汚い 狭い書店でしたが
今回 入ってみたら なんだかきれいな書店になってました
古書を中心のはずだけど 比較的 きれいな本が並び
多分 古書は 奥に保管してあるんでしょうね

サバのポートレートもなくなっていて
ちょびっと 残念






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トリエステの街の中心には ローマ時代の遺跡も残っています






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そして、ちょうどその裏側の道が モンテ通り
須賀さんの「トリエステの坂道」に出てきます






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これが その道
アーティスト通りが 少し先までいくと モンテ通りに変わります
小さなツアーのガイドさんが 何か説明していたけど・・・
イタリア人の団体だったし、須賀さん関連ではないし(笑)

だから、というわけではないけど
この界隈、好きです






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そして、これが ラザレット通り
街の東の外れになります
フェリー乗り場の近くで 装飾関係の博物館もあり
ステキなレストランも多い界隈
どちらかと言うと地元民御用達の地域なので
観光客は少ないです

ちょっと 変わったカフェもあって 面白くて好きですね
カラフルな色で椅子やテーブルを飾っているカフェもあります






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こんな感じの裏通りが迷路のようです
同じパニーニ(イタリアのサンドイッチ)を食べるにも
こんなカフェ・・・素敵でしょう?






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この日のランチは~~
一人で 水牛の店へ
以前にも 夕食を食べたことがあります
もちろん お目当ては水牛の肉・・・ではなく
新鮮なモツォレラチーズです
本当のモツォレラチーズは100%水牛のもので
しかも 真ん中を切ると とろ~~~~んとジュースが出てきます
日本のものは ほぼ 牛から作られているので、本物ではない

これは 125gのモツォレラチーズと
野菜のグリルの盛り合わせ
これで 10ユーロ
お腹いっぱいになります

イタリアといえども 新鮮なモツォレラチーズを出す店は少なく
毎日、入荷もしないので ラッキーならば・・・です

ここは 水牛の専門店なので 独自のルートで仕入れるのでしょう






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今回、読もうと思って持ってきた分厚い本
「トリエステの亡霊」
20世紀初めのトリエステに、サバとジョイスとズヴェーヴォがいた
なかなか難解でマニアックな本ですが
頑張って読もうと思って 持ってきました
文庫本以外を持ってくるなんて滅多にない
「畑の向こうのヴェネチア」以来かな~~
あれは・・・確か シチリア島のエリチェで読んだんだった・・・

しか~~~~し、読んでないっ
頑張って 今日と明日で読まねば~~~






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グランド・カナルの橋の上に立つ、ジェームス・ジョイスの銅像の前で読むか
トリエステで・・・・この街で読もうと思って持ってきたのに~



この本をもって
また バスに乗り
トリエステの街に行ってきます
今度はいつ 来れるか・・・・
須賀さんが 惜しまれつつ 亡くなって もう20年以上
須賀さんを知った時には まだご存命だったのに
あんなに 早くに亡くなるとは~~~

トリエステの街に さよならを言ってきます






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